不器用ですが、感謝をさりげなく表現されました

b187
婦人科医院で働いていた時のこと。

Aさんの夫は、営業というお仕事柄とても愛想が良くてさわやかで、
同室の人たちにお見舞いのお菓子を配ったりして、
病院内でも評判が良かったのです。

それに対してBさんの夫は、ちょっとこわそうな
近寄りがたい雰囲気の大工さんでした。

こちらが挨拶をしても、
無言でペコッとするだけで、無愛想な人でした。

ついつい心の中で、
二人のご主人の違いを比較して、
自分をたしなめることも、正直ありました。

やがてAさんとBさんが
それぞれ退院することになりました。

当然ながら、私たちは、お二人のご主人の態度で
分け隔てのある接し方などはしません。

退院の日も、お二方の家族に対し、
ある感慨とともに、お見送りしました。

退院後の病室の整理・清掃をやってて、
うっかり見過ごしそうなことに気づいたのです。

それは、Bさんのベッド周りでした>>>

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退院後、忘れ物がないかベッドサイドの棚や、
クローゼットの中を点検していました。

Bさんのベッド周りが、何となく以前と違うのに気づきました。

以前からガタついていた引き出しや、
開きにくくなってた扉が、いつのまにかスムーズに開閉します。

誰も気づかないうちに、
さりげなく修理をしてくれたBさんのご主人の、
寡黙な姿が容易に想像できました。

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