互いにさとられないように気を遣いあう夫婦

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本を代表する版画家、棟方志功(むなかたしこう)は、
若い頃から「絵バカ」と呼ばれ、
それ以外のことはほとんどできませんでした。

スポーツなどをすることもなく、
ひどい近視であったため、唯一の健康法といえば、
毎朝6時に起きて、庭の芝生の上を
裸足で歩くことだったそうです。

棟方志功といえば、夫婦仲が大変良かったことでも
よく知られています。

芝生の上を裸足で歩く志功のことを思いやり、
奥さんは、日常、あることをしていました>>>

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さんは彼より30分早く起きて、
ピンセットで芝の中の雑草を抜き取り、
異物を拾って捨てていました。

それはもちろん、夫が転んだり、
足を怪我したりしないようにするためです。

そして、夫が目覚めて芝生に下りてくるころには、
知らぬ顔をして家の中で炊事をしています。

毎朝早く起きて芝の手入れをしていることを知れば、
夫が気を遣ってしまうと考えたからです。

ところが、ある日志功はその事実を知ってしまいます。

しかし、志功は心の中で感謝しながらも、
妻が芝の手入れをしていることを知らない振りを続けました。

奥さんと同じように、志功も妻に余計な心の負担を
与えたくなかったのです。

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