人は死んだらどこに行くの?

036

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は死んだらどこへ行くのか……?』

小さな頃からずっと考えてきた。

昨年、母方の祖母が亡くなった。

遊びに行くといつも満面の笑みで迎えてくれた
婆ちゃんが眠っていた。

もう笑わない。

それがとても寂しかった。

こんな時、母になんて声をかければいいのだろう。

母は母を亡くしたのだ。

その悲しみは計り知れない。

そんなことを思いながら、時が過ぎた。

ある日、母に話しかけるとき、
何気なく婆ちゃんの真似をしてみたかった。

「ミーキーちゃん!」

これが婆ちゃんの母に対する
少しクセのある呼びかけ方だった。

私は婆ちゃんになりきって、
婆ちゃんが母に話しかけるように言った。

「ミーキーちゃん!」

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一瞬、母ははっとしたような驚きの表情をし、
その後、爆笑した。

大ウケだった婆ちゃんの真似だったが、
爆笑しすぎたのだろうか、
母の目じりは少し潤んでいた。

私は味をしめ、
それから機会があるたびに真似をした。

「ミーキーちゃん!」

すると母が、
「そんなに長い時間、一緒にいたわけじゃないのに、
 覚えているものだねぇ」
と言った。

今度は、私の方がハッとさせられた。

その時、小さな頃からの、
あの謎が解けたように思ったのだ。

『人は死んだらどこへ行くのか……?』

人は人の記憶の中にいる

私はこれからも婆ちゃんの真似をして、
母に婆ちゃんを会わせたいと思っている。

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