傍若無人の若者への一喝!が効いた

b363
神大震災後のはなしです。

当時僕はあるファミレスの店員をしていました。

震災後、ボランティアでバイキングのみのメニューを
無料で提供することになりました。

開店と同時に満席になって、席待ちの列。
繁忙期以上の忙しさでした。

お客さんの中には、着の身着のままで来る人がいて、
他のお客さんが上着を差し出す光景も時折見かけました。

「自分は家が残っているし、帰れば着る物がある」と言って。

そんな光景は、僕の目頭を熱くさせたものです。

昼を過ぎた頃、待ち列の中に、
やたら身ぎれいで、アクセサリーをジャラジャラ付けた
若い男女二組がいました。

彼らは、使い捨てカメラで撮影しては、
ギャーギャー騒いでいました。

さらに彼らは皆が我慢して並んでいる中、
「早く席に案内してよ」と文句を言うばかりか、
「席についたら、即ビール4つね」
「わたしパフェ食べたーい」とワガママ放題。

見るに見かねて、ケンカ覚悟で退店願おうとしたその時、
一人のご老人が、
「あんたら、観光に来たのなら、頼むから帰ってくれないか!」
と涙ながらに訴えました。

すると彼らは、
「カンケーないよ」と薄ら笑い。
女の子はケラケラ笑って茶化しています。

さすがに僕は頭に来ました。

「申し訳ないですが、出て行ってもらえますか?」

と啖呵を切ったその瞬間、
僕は誰かに肩を叩かれました>>>

スポンサーリンク

↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓

の時、僕の肩をポンと叩いて
前に割って入る男性がいました。

男性は腕まくりをして、みごとな刺青を見せ付け、
傍若無人な若者たちの前に立つと、

「オイ、にいちゃんら、はよおうちに帰って、
 テレビでも見とかんかい!」と一喝。

彼らは黙ってスゴスゴと、埃一つ付いてない
国産高級車で帰っていきました。

その後、おそらく「ヤ」のつく人であろう男性は、
帰り際、こう言いました。

「店員さんはケンカしちゃいかんよ。
 そういうのは、ワシらの仕事やからw」

「食事ありがとう、おいしかったよ」
そう言ってお店を後にしました。

その時の男性の埃まみれのパンチパーマに、
ヒビの入ったサングラス、
少し足を引きずって歩いて帰っていく姿が印象的でした。

スポンサーリンク