自分の運を上昇させたいときは、これだよね

b208
萩本欽一さんの著作『ダメなときほど運はたまる』
から抜粋引用しています。

せになりたいと思うなら
進んで損をしたほうがいいの。

人とつき合うときは、率先して損な役回りをすると、
誰かが幸運を持ってきてくれます。

自分のために損をしてくれた人がいたら
嬉しくなるでしょ。

だから人間関係が円滑になるし、
一緒に仕事をするときも信頼関係が早く結べるんです。

かといって、なにか見返りを求めて損をしたり、
相手にとって、負担になるような極端なことをしちゃダメ。

このあたりはバランスを考えて行動しないと運にならない。

僕の場合、なにか事を興(おこ)すときは
必ず損から入ります。

これを覚えたのは、高校時代でした。

高校の三年間は、いくつものアルバイトをしてたんですが、
いちばん嬉しい思いをしたのは京橋の洋食屋さん。

何が嬉しいかって食べ物屋さんですから、
食材があまると、アルバイトにも食事を出してくれたんです。

ここでアルバイトをしたのは、高校二年の夏休み。

僕と同時にあと二人学生が雇われたんですが、
女主人はまず僕を見てこう聞きました。

「仕事は3つあるの。
 キャベツを切ったりカツを揚げる仕事
 配達、皿洗い。どれにする?」

迷わず言いましたよ。

「僕、皿洗いにします」

ほんとはカツを揚げたかったけど、
誰でもこれを選びそうでしょ。

だからあとの二人と険悪にならないよう、
一番人がやりたくない皿洗いを選んだんです。

店の主人にいいとこ見せよう、
という気持ちもちょっとはありましたけどね。

で、皿洗いを始めたら、鍋底がみんな真っ黒。

店にあるタワシじゃぜんぜん落ちないの。

自分から選んだ仕事だったから、
これをどうにか落としてピッカピカにしたくてね。

自分で20円出して金属のタワシまで買って、
いつもお皿と鍋をきれいにしてました。

このバイトは夏休みいっぱいの約束でした。

その最後の日に思わぬことが起こって、
僕はびっくりしたのです>>>

スポンサーリンク

↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓

イト仲間3人で帰ろうとしていたら、
「萩本君、ちょっと」
って店主が奥から僕を呼びとめました。

行ってみたら、こう言われたんです。

萩本君、よかったら卒業するまで
 うちで働いてくれないかい?

ちゃんと僕のこと見ててくれたんだ、
って思いましたね。

自分から損したり、一生懸命やってれば、
やっぱり誰か見ててくれるんだって、
・・・やけに嬉しかったな。

自慢話みたいでいやだけど、
でも「損から入って一生懸命やろう」
ってこのとき思ったのね。

どんなちっちゃなことでも、損から入るといいですよ。

人のために、自分の時間や知恵やお金を使うと
「睡眠時間が減る」とか「頭が痛い」
「心が痛い」「ふところが寒い」などなど、
いろいろな不都合があると思うのね。

でも、それぐらいは我慢しちゃうとあとで運になります

損のままで終わる人生ってないんです。

萩本欽一著『ダメなときほど運はたまる』廣済堂新書より

スポンサーリンク