お母さんは、専業主婦みたいな恵まれた家庭が多かったようです。
いじめや仲間はずれなどは、ほとんど無かったように思います。
クラスに一人だけ、貧乏を公言する男子がいました。
7人兄弟の長男で、子沢山と低収入で、給食費も遅れがちな状態でした。
黒であるはずの制服は、なぜか緑色っぽく色が褪せ、
中三になると、急に身長が伸びたためか、
上腕の三分の一くらいが出ているような状態になっていました。
前のボタンもきつくて閉められなくなり、
ある日、何かの拍子に休み時間に、背中の真ん中の縫目が裂けてしまいました。
本人は、笑いを誘うギャグを飛ばしてました。
破れた服の方は、笑いながら
家庭科の得意な女子が縫って直してあげました。
そこへ、ひとりの男子が声をかけました>>>
スポンサーリンク
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
「誰か兄ちゃんとか、近所の人とかで、
綺麗な制服余って持ってる人いないかー?」
クラスのみんなは、家に帰って
親や隣近所に聞いたりして、いらない制服を探しました。
翌日、2着の上着と1着のズボンが彼の机の上に置かれました。
その日はクラス対抗バレーボール大会の日で、
制服をもらった彼は、嬉しそうに制服を高く持ち上げて、
「みんなー、ありがとなー、
お礼に今日は俺がバンバン点取るからさー」
と言いました。
夕刊の新聞配達のため、帰宅部だった彼は、
どこで覚えたのかと思うほど、バレーボールがうまく、
宣言どおりに、一人で何点も点を決め、クラスを優勝に導いたのです。
勝った瞬間、男子は彼に駆け寄り、
ポカポカ頭を叩いたり、抱きついたり、最後には胴上げです。
それを見ていたクラスの女子たちは、なぜかみんな涙ぐんで…。
ほんとにいいクラスでした。