その日の夕方は、自由遊びの時間でした。
お部屋の中は、カタコトの言葉がにぎやかに飛び交い、
子どもたちは思い思いのおもちゃで遊んでいました。
A子ちゃんは、最近お家でのストレスが少し貯まり気味なのか、
お友達におもちゃを貸してあげずに、「ひとり占め」をしていました。
仲良しのB子ちゃんが、「これ貸して?」と言っても、
「ダメ」「いや」の連発でした。
B子ちゃんは仕方なく、遠くにあるおもちゃ箱の中から、
少々くたびれたクマのぬいぐるみを持ってきました。
「お耳がとれちゃったのね。お薬をつけましょう」と、
B子ちゃんが遊んでいると、それが楽しそうに見えたのか、
A子ちゃんは、
「Bちゃん、それ貸して」と言ったのです。
するとB子ちゃんは・・・>>>
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するとB子ちゃんは、唯一のおもちゃをニッコリ笑って、
「いいよ」と差し出しました。
そのB子ちゃんのさわやかなこと!
媚もせず、驕りもせず、ただ善意だけであふれていました。
きっとB子ちゃんの心は、何のひっかかりもない、
サラサラ流れる小川のようなんだ…と感じました。
二人のやりとりを見守りながら、
B子ちゃんのように素直な心になりたいな、と思いました。
保母の仕事は、
「子供たちに教えられる日々」でした。
あの時のB子ちゃんのきれいな笑顔はいつまでも忘れません。