サッカーに関しては、特に厳しい批評を展開し、選手ごとに手厳しい採点を課します。
ガゼッタ・デロ・スポルト誌です。
ガゼッタ・デロ・スポルト誌の採点は10点満点で、
多くの場合、一番活躍した選手でも6.5点~7.5点ぐらいの採点にすぎません。
それまでの最高得点でも、ナポリ時代のマラドーナの9点でした。
最高10点を獲得するのは、奇跡であろうとまで言われていたのです。
ところが、この採点で初めて10点満点をとった選手がいます。
1998年のイタリアサッカー、セリエA、ウディネーゼ対カリアリの試合でした。
カリアリのGKのアレッシオ・スカルピという選手が
初めての10点満点を獲得しました。
しかし、この試合1-2で、スカルピのチーム「カリアリ」の負けという試合だったのです。
何故負けたチームの、しかもGKの選手に満点という採点を下したのでしょうか?
その理由は・・・>>>
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緊迫したゲームの中、ゴール前で激しいぶつかり合いが発生しました。
衝突によるショックで、相手方選手が倒れたまま、呼吸困難に陥りました。
ボールの行方に皆が気を取られる中、キーパーのスカルピ選手は、
いち早く異状を察し、昏倒した選手に駆け寄りました。
そして、相手選手が心肺停止の状態であることを覚ったスカルぴ選手は、
自ら人工呼吸を施したのです。
その素早い判断と行動力に選手も観客もどよめきました。
みごと相手選手を蘇生させたのです!
この行動に対してガゼッタ・デロ・スポルト誌は、
翌日10点満点の採点を下したのでした。
そして、採点の横には、必ず一言のコメントが添えられます。
彼に添えられた一文は
『命は地球より重い』というものでした。
このエピソードにより、ガゼッタ・デロ・スポルト誌は
更に採点が厳しくなったと言われています。