履物と傘の物語

a745
HK『みんなのうた』の中でこんな歌が歌われました。

秋元康作詞・片桐周太郎作曲で、AKB48が歌っています。

しんみりくるいい歌ですよ。

その歌詞を下敷きにすると、こんなストーリーです。

ある田舎町の駅の近くに、二つの店が並んでいました。

もう今だと、小さな専門店さんがうまく商売をやっていくには、
ちょっと難しい環境だから、少し前の時代でしょうか。

履物屋さんと傘屋さんでした。

おのおのの店には、おばあちゃんが居て、この二人はとても仲良しでした。

お二人ともご主人に先立たれ、子供たちも自立していたのでしょう。

おばあちゃんたちに残されたのは、おのおののお店だけ。

それでも、お互い一人暮らしの寂しさは、
お隣どうし、行ったり来たりのお付き合いで、
ずいぶん慰められている様子でした。

お年寄りにとって、話し相手がそばにいるのは、
とても心強いことです。

そんなおだやかな日々でしたが、
ある日、履物屋のおばあちゃんが亡くなってしまいます。

微笑みながらの旅立ちだったそうです。

傘屋さんのおばあちゃんも、やがて、後を追うように亡くなりました。

それぞれの家族が、残された家の中の遺品整理などをやっていました。

両方のお店の奥を見て、家族は驚きました>>>

スポンサーリンク

↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓

物屋さんの押し入れからは、傘がいっぱい出てきたのです。

傘屋さんの押し入れからは、履物がいっぱい出てきました。

いったいどういうことでしょう。

履物屋さんからは傘がいっぱい、
傘屋さんからは履物がいっぱい。

おばあちゃんたちは、お互いの店まで行ったり来たりしながら、
自分たちがお互いにお客さんになっていたのです。

忙しい現代人からしたら、なんてムダなことを。
お金のムダ、時間のムダじゃない。これだから年寄りは……。
…そんな声も聞こえてきそうです。

でも、この歌の歌詞の最後はこうです。

「履物の数だけ、傘の数だけ、

 しあわせがそこにありました。

 しあわせがそこにありました」

こんな歌です。

動画をどうぞ>>>

スポンサーリンク