ガンになった9歳の息子が母に宛てた励ましの言葉

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児ガンと闘ったわが子の姿を記した一冊の本があります。
著者は山崎敏子さん。

「がんばれば幸せになれるよ」という本を参考にしています。


1992年3月18日に生まれたのが長男の直也君です。

お父さん子で元気で腕白。

直也君は本当にどこにでもいる普通の男の子でした。

…そうあの病魔に襲われるまでは。

直也君の病名はユーイング肉腫

ユーイング肉腫とは、子供に多く発生する骨のガンであり、
体中に転移しやすく強い抗がん剤で治療しなければならない難病です。

子どもには過酷な治療が始まりました。

苦しむわが子に何もしてやれない、
そんな思いだけがご両親の胸に募っていきます。

親にとって辛い日々が続きます。

「代われるものなら代わってあげたい」

ついお母さんの口からこぼれました。

すると直也君は力をこめてきっぱりと言うのです。

「ナオでいいんだよ。だってナオじゃなきゃ耐えられない、
 お母さんじゃ無理だよ」

直也君は痛みに耐え、必死に病と闘っていました。

しかし、ついにガンは全身に転移。

もはやなす術もない状態でした。

全身を震わせ苦しむ直也君。

目を見開き、身体はよじれています。

「苦しい!息ができない!」

もうだめかもしれない、お母さんは我を失いました。

この時はもう完全にパニックに陥っていたのです。

しばらくして、直也君の呼吸は落ち着きました。

しかし、医者からはこう告げられたのです。

「今は落ち着いていますが、
 ・・・おそらくもってあと半日くらいだと思います」

お母さんは膝から崩れ落ち、言葉が出ませんでした。

直也君の病室に戻ったお母さん。

「直也、先生がほめてたわよ。
 よく頑張った。えらいって…」

直也君に覚られないように気丈に振る舞おうと、必死でした。

その時です。

「お母さん・・・」

9歳の子供とは思えない、
直也君の力強い言葉が発されます>>>

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也君はこう言葉をつないだのです。

お母さん、さっきナオがあのまま苦しんで死んだら、
 おかしくなっていたでしょ。
 だからナオがんばったんだよ

辛さの限界の中でも、直也君はお母さんを気づかっていたのです。

命の瀬戸際にいた直也君は、
ある時、こんなことを言い出しました。

「またお父さんとお母さんのところに生まれてくるよ」

「でも、こんなお母さんいやでしょう?」

「ううん、このお母さんがいいんだ、
 うん、このお母さんがいいんだ」

2001年7月2日、直也君は静かに天国へと旅立ちました。

享年9歳でした。

あと半日という医師の宣告から、2週間が経っていました。

直也君の死から7年後、

お母さんの敏子さんを訪ねると。

その時、妊娠中の敏子さんはこう言いました。

「育てていたつもりが、
 自分が育てられていたのかも知れない」

「直也の努力というものが、どこまでスゴイものだったのだろう
 というのを改めて考えさせられました」

死の直前、直也君はこんな言葉も残していたのです。

「お母さん、もしナオが死んでも暗くなっちゃダメだよ。
 明るく元気に生きなきゃダメだよ。
 分かった?」

この本の中では病の中で成長した
一人の少年の温かい思いやりの言葉がつまっています。

参考:「がんばれば幸せになれるよ」
   ~小児がんと闘った9歳の息子が残した言葉~
山崎敏子・著 (小学館文庫)より

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