宗教の話をしてて
「日本には何処にでも神様がいるんだよ」
「八百万って言うのは”いっぱい”って意味」
「中には貧乏の神なんてのもいるんだよ」
などとつたない英語で話したことがある。
相手の外国人たちは呆れたというか、
信じられないみたいな表情になった。
何しろ彼らの神様(GOD)は、まったき善なので、
悪や不幸といった類のものを司る神様というのが
イマイチ想像出来なかったらしい。
そして相手の一人が
「ここのトイレにも神様がいるってのかい」
みたいなことを嘲笑気味に言った。
「トイレの神様はとても徳の高い神様だ」
と言ったら冗談だと思ったらしくみんな爆笑。
しかし、少しムキになった僕は、
下手な英語でも、額に脂汗をかきながら真剣に話した。
そうしたら、僕の態度のせいか、
辛うじて通じた話の内容のせいか、
皆の目の色が変わるのを感じとれた。
夢中でこんな話をしたのだった>>>
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「神様が集まってそれぞれが司る場所を決めた時、
皆汚いからと嫌がった。
でもトイレってなくてはならないものだよね?なければ困るよね?
だからその神様は、進んでその役割を引き受けたんだよ」
「トイレを綺麗にする人に対しては、
その神様がちゃんと見てて、その人に運を授けてくれるんだよ」
皆、シーンとして、えらい感激された。
感心というか、思っても見ないことを言われた!と。
その後も色々日本の神話とかについて聞かれることが増えて、
付け焼刃で勉強しなおした。
古事記とかひと通り読んでて良かったなぁと思った。
それからしばらくしてのことだ。
うちの寮のトイレは、今までと比べ物にならないくらい綺麗になった。
誰だか分からないが、僕の方が彼らの素直さに学んだ。