ゴールデンレトリバーが一頭、
水につかり、何やら哲学的にたたずんでいます。
犬のそばでは、時々、プカリプカリと泡立つものがあります。
犬はあたかも、優れた猟師が気配を殺して、獲物を狙うかのように、
はたまた優れた剣士が殺気を殺して、相手のスキを窺うかのように、
微動だにせず、水中を注視しています。
その姿は、何やら哲学者のようでもあり、
ワザを極めた達人のようでもあり、
神々しさを感じさせます。
・・・と、その刹那、彼は…いや犬は、一瞬の間隙を縫って、
水中に顔を沈め、獲物を咥えて動き始めました。
犬…いや、あなた様から学ぶことが多うございました。
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