今日もお友達からの手紙が来てるよ

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海外での話です

元気で明るく、学校も友達のことも大好きな女の子がいました。
しかし、ある難病にかかってしまいます。

治療や体力の低下のために、
学校へはほとんど行けなくなり、寂しい毎日が続きます。

少女は、『みんな、私のこと、忘れちゃうのかな?』
と、母に涙を見せていました。

でも人気者だった少女は、クラスメイトたちから、
沢山の励ましの手紙をもらいます。

少女のよろこびようは、病魔に冒されているとは思えないほどの笑顔で、
それを見ている母親も、同じように嬉しさで心が満たされていました。

しかし、お休みが長く続いていくうちに、
クラスメイトからの手紙も、少しずつ減っていき、
最後には1通も来なくなりました。

『ママ、やっぱり私は、このまま忘れられてしまうのね』
と、少女は泣きます。

母親は、泣き暮らす娘の姿に、いてもたってもいられなくなり、
少しでも娘に喜びと、希望を持ってもらいたいと考え、
『あなたのお友達より』
と、手紙を書きました。

そしてポストへ投函。

手紙が届くと、『あなたに、お友達から手紙が来ているわよ!』
と、娘に嬉しそうに渡します。

落ち込み、塞ぎがちだった少女の顔は、ぱぁっと明るく輝き、
そんな、大喜びする娘を見て母親も、久し振りに心から笑います。

それからというもの、母親は定期的に手紙を書きました。

毎回、頑張ってね!とか、早く学校に来てね!待ってるよ!など、
少女を励ます言葉を送りました。

『お友達』からの手紙を希望に、頑張って治療を続けた少女。

しかし、病魔に勝つことは、ありませんでした。

最愛の娘を失った母親の哀しみの涙は、
いつまでも溢れて、止まりませんでした。

悲しい気持ちを1つも整理がつけられないままに、
母親は少女の使っていたベッドに腰をおろします。

そしてふと、少女のベッドの横にある棚に目がいきます。

そこにはいくつもの手紙が…>>>

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き出しを開けると、中にはぎっしり、クラスメイトからの手紙。

そして、『お友達』からの手紙も、ぎっしり、大事にしまわれていました。

母親は何気なく、ごそごそと見ていると、
少女が書いたと思われる手紙が出てきました。

『私の、お友達へ』
と、書かれた手紙。

それには、こんな文章が書かれていました。

私のお友達へ

いつも、私をはげましてくれて、ありがとう。

私を元気にしてくれて、ありがとう。

あなたからの手紙が、私の宝物です。

愛してるよ、ママ

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