震災直後、ビートたけしさんはこうコメントしました。
何よりまず、今回の震災で被災された方々には、
心よりお見舞い申し上げます。
こんな大惨事になるとは思ってもみなかった。
オイラ、普段は大きな地震でも、
平気な顔をして座ってるタイプなんだよ。
だけど今回は、スタジオの窓から見える
ゴミ焼却炉のデカい煙突がグラグラしてさ。
たまらず逃げたね。
地震発生から間もない14日の月曜日に収録があって、
スタジオに客まで入れたんだけど、
直前に取り止めたんだ。
こんな時に着ぐるみ着て、バカやれないよってさ。
よく「被災地にも笑いを」
なんて言うヤツがいるけれど、
今まさに苦しみの渦中にある人を、
笑いで励まそうなんてのは、戯れ言でしかない。
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しっかりメシが食えて、安らかに眠る場所があって、
人間は初めて心から笑えるんだ。
悲しいけど、目の前に死がチラついている時には、
芸術や演芸なんてのはどうだっていいんだよ。
テレビや新聞でも、見出しになるのは
死者と行方不明者の数ばっかりだ。
8万人以上が死んだ中国の
四川大地震と比べたらマシだったのか、
そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。
それは死者への冒涜だよ。
そうじゃなくて、そこには
「1人が死んだ事件が2万件あった」
ってことなんだよ。
2万通りの死に、それぞれ身を引き裂かれる思いを
感じている人たちがいて、
その悲しみに今も耐えているんだから。