これは日本メンタルヘルス協会、
衛藤信之先生からお伺いしたお話です。
大人であること、それ自体が夢を生きてる、
…私たちに気づきを与えるお話です。
小児癌病棟に、一人の男の子がいました。
しゅん君という名前でした。
彼の脳腫瘍は、手術できない、
そういう種類の病状でした。
でも彼はいつも看病してくれる人たちに
明るく振舞っていました。
病状が進んだある日、
彼は斜視になっていました。
それを気づかせないように、
お母さんや看護師さんは、必死に鏡を隠しました。
夜になると、窓が鏡の代わりになるので、
慌ててカーテンを閉めました。
ある日、そんな事情を知らない
一人の新米の看護師さんがやってきました。
彼女の胸ポケットに、
手鏡があることに気づいたしゅん君は、
「その鏡を貸して」
そして彼は、以前とは変わってしまった
自分の顔を見て、泣くこともなくひと言、
「僕が鏡で顔を見たこと、お母さんには黙っててね。
きっとお母さん、悲しむから」
そんな心優しいしゅん君が一度だけ、
わがままを言いました>>>
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
しゅん君のただ一度の「わがままな」言葉…
「僕は大人になりたいよ」
そう周りの人に訴え、
でも周りの人が慌てて、
「何言ってるの、なれるに決まってる」
その姿を見て…。
しゅん君は、そんな大人たちの姿を見て、
口をつぐんだのです。
彼の夢は「大人になること」
大人の私たちは、今、彼が夢見て果たせなかった、
そんな「夢の時」を生きています。
仕事が無くて死にたい。
そんな状態だったとしても、
彼が生きていたら、きっと笑って「大丈夫」
って思ったでしょう。
失恋して死にたい。
そんな状況でも、彼だったら、
その失恋を笑ってやり過ごしたでしょう。
彼の夢は「大人になること」
それが叶っていたのだから、
私たち大人は、今、「夢の時」を生きています。
だから辛いときも、笑って、
「夢の時」を生きていきたい。