1952年に公開された黒澤明監督の代表作品のひとつです。
志村喬さん演じる主人公の渡辺は、市役所の課長です。
ある日、胃がんにより余命いくばくもないことを知ります。
自暴自棄の渡辺は、夜の街を徘徊しますが、
虚しさだけが募ります。
しかし、あるきっかけで、まだ自分にもやれることがある、
ということに気づき、市民から要請の強かった公園づくりに
執念を燃やします。
内では頑固な役人上司を必死に説得し、
外では反対するヤクザものとも粘り強く戦います。
この映画の背景には、最後に執念を燃やし必死に働く渡辺の姿と、
常日ごろの当時のお役人の「お役所仕事」を対比させ、
日和見主義や事なかれ主義を批判したい黒澤明の狙いがあったのでした。
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