二代目が語る「減点パパ」三波伸介さんのこと

b852
波伸介」というコメディアンがいました。

伊東四郎さんらと「てんぷくトリオ」を結成し、
後年はテレビで、似顔絵描きのうまさを生かした司会などをやっていました。

「減点パパ」という番組でしたね。

男性タレントのお子さんから、パパの特徴などを聞き出しながら、
番組中に似顔を仕上げていくという展開でした。

その三波伸介さんの子息、
二代目・三波伸介さんが語るお父さんのエピソードです。

或る日、親父と共に新幹線に乗っていた。

親父は乗り物に乗ると
普段のハードスケジュールのため、すぐ寝てしまう。

寝ようと思ったその時、
一人の品の良いおばあさんが私達の前に立っていた。

親父にサインを求めに来たのだろうと思った私は、
「後ほど、私が座席の方へ、サインをお届けに上がるので
 座席番号をお教え下さい」と云おうとした。

だが、願いは違った。

おばあさんは
「こんなご無理を申し上げて申し訳ないのですが…」
と、前置きして語られた。

第二次世界大戦でご主人は出征され、戦死。

国の英霊になられた。

留守を護ったおばあさんは、東京大空襲で全てを失い、
愛するご主人の写真も焼失し、自らの記憶の中にしか、
ご主人の姿を見る事が出来ない。

親父への願いはこうだった。

「どうか私の記憶が確かなうちに、
 主人の似顔絵を描いていただけないでしょうか」

東京大空襲を経験している親父は涙ぐみ、
眠いのも省みず「私が描いてあげましょう」と胸を叩いた。

おばあさんの話を丁寧に聞き、時間を掛け、
出来るだけ細かく仕上げた。

親父はニッコリと笑い自信ありげに
「お母さん、どうですか?」と似顔絵をおばあさんに見せた>>>

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ばあさんは、暫くジーッと絵を見ていた。

ものすごく長い時に感じた。

親父はニコニコ笑っていた。

おばあさんは、長年たまっていた苦労と喜びが相まってどっと涙が溢れ出た。

すると似顔絵を抱きしめて号泣した。

かすかにしゃくり上げる息の間から声がもれた。

「そっくりです。主人にそっくりです。これが主人です…」

あとは声にならなかった。

私は横でもらい泣きしていた。

親父も喜んでいた。

おばあさんは何度も何度も深々と親父に頭を下げ、
お礼の言葉を述べられた。

そして「伸介さん、あなたは神様です!!」

これは俺には出来ない芸当だ。

やはり、似顔絵は、親父の方が上手い。

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