若いころ見た、わたせせいぞうさんの
絵の中のふたりは、手の届かない憬れの住人でした。
今、振り返ってそれらを眺めると、
「いや、自分もこの景色の住人だった」
そんな感じがします。
わたせせいぞうさんの描くふたりは、常に美男美女ですが、
年を重ねた僕らの中では、各々の中で、
ふさわしくも美しい自分らふたりの姿が蘇ります。
この絵の中の男は「俺だ!」
と厚かましくも思い、おお何とでも言え、
と開き直るところに実年齢を自覚します。
わたせせいぞうさんの絵の中のおふたりは、
そうですね、今ごろ、どんなふたりになっていることでしょう。
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