すげーカッコいい下町工場のおっさん

b930
年か前にテレビで観てたんだけど、
小さな町工場で砲丸投げの鉄球を作ってるおっさんがいた。

鉄を丸く削り出すだけの作業なんだけど
そのおっさんが鉄を削り出すと、
重心がど真ん中に寄って完全な球になるらしいんだ。

素人は単純に見えるけど、
この技術、世界の誰も真似できないらしいんだ。

そのおっさんが、外国に
「年収1億出すから来てくれ」
ってヘッドハンティングされた。

俺なら二つ返事で引き受ける。

おっさんはどうしたか?

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のおっさんは、自分の技術が認められた嬉しさと、
大きな年俸の魅力でちょっとグラっときたそうだ。

だけど、砲丸投げの世界で使われているその鉄球。

出来た製品を買ってもらうのは構わないが、
自分の技術まで売り渡すのはどうか、とおっさんは考えた。

スポーツ選手にとっての道具は魂の一部だ。

自分の技術も魂そのものだ。

自分は、お金のために自国の選手たちを見捨てて、
自分の魂を他国に売り渡すのか?

そう自問自答した。

そうして結論付けた。

『自分が育ったこの国を裏切るわけにはいかない』
っていう気持ちでその話を断ったそうだ。

すげーかっこいいおっさんだった。

職人が日本を支えている。

2ちゃんねる 掲示板より

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