ご存じの方は多いでしょう。
『3秒でハッピーになる名言セラピー』
などのベストセラーを著わしています。
このこたろうさんは、心理学博士の小林正観さんの講演を聞き、
考え方の革命が起きるほどの感銘を受けました。
その時は奥さんとの離婚を考えていたそうです。
小林正観さんの話の前に、
こたろうさんが奥さんと交わしている会話をご案内したいと思います。
こたろうさんの処女作『3秒でハッピーになる名言セラピー』が上梓された、
そのときのことです。
こたろうさんは嬉しくて、真っ先に奥さんにプレゼントしました。
奥さんの感想はこうでした。
「ねえ、これありがちじゃない?」
喜び勇んで奥さんに捧げた、その一冊に対する奥さんの反応がこれです。
これは衝撃的でした。
まだあります。
この本がベストセラーになり、その続編が出ることになりました。
その見本を、やはり真っ先に奥さんに見せたところ、こうでした。
「ひすいこたろう、終わったな~」
ありえない妻の反応です。
さらにとどめにもうひとつ。
インターネット書店のアマゾンで、ひすいさんの本が、
総合部門で一位になったときのことです。
こたろうさんは、胸を張ってパソコンの画面を奥さんに見せました。
「見て見て。おれ今一位!ジャニーズの写真集を抜いて一位なんだから」
大興奮のこたろうさんでした。
すると奥さんはこう言いました。
「あんたが何位になろうが、家庭じゃ最下位でしょ?」
これがひすいこたろうさんの奥さんです。
そんな奥さんに対して、こたろうさんがどう反応しているか。
「ひどすぎる!お前なんかと暮らせないっ!」
きっと小林正観さんの話を聞く以前だったら、
そう言っていたでしょうね、とこたろうさんは述べています。
これらのことは、正観さんの話を聞いた後だったので、
こたろうさんは、こんな切り返しが出来ているそうです。
「おまえ、ほんと、コメント面白いよね」って、
奥さんと笑いあえているそうです。
それでは、その小林正観さんの講演でのお話とは、
どんな内容だったのでしょうか?>>>
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以下、ひすいこたろうさんのお話の引用です。
正観さんは講演でこうおっしゃったんです。
「人間はけなされてばかりだと枯れてしまいますが、
誉められてばかりでも天狗になってしまう。
理想的なのは、50%ー50%のとき。
そして、実は人間はどんな人でも、
自分への賞賛が50%、自分への批判が50%になっている」
というのです。僕はこの日、正観さんの講演は初めてだったので、
「あ、この先生、間違っている」って思いました。
というのは、僕はそのころ、広告をつくるコピーライターとしての
仕事が絶好調で、褒められることが多く、
批判が50%あるとはとても思えなかったからです。
すると、正観さんはこう続けました。「この話をすると、それは間違っています、と必ず言う人がいます」
うん。だって間違ってるもん。僕は思いました。
ところが……。「そういう人は、逃げられないところに
痛烈にあなたを批判してくれる人がいるはずです。
例えば……奥様とか」!!!
この瞬間、僕の天地がひっくり返りました。
50%-50%。
これは人数のことじゃなく、総量なんだそうです。たとえば、自分を賞賛してくれる人が十人いて、批判者が一人いるとすると、
このたった一人の批判者が、ものすごい批判をしてくれるんだそうです。で、その一人はたいてい自分が避けて通れない場所に存在しているのだとか。
そう、家庭とか職場です。
ここで僕は気づいたわけです。
僕が仕事で褒められることが多いのは、
妻が強力に僕を批判してくれていたおかげだったんだと。たった一人で僕のために孤軍奮闘してくれていたのかって。
そう思ったら、
「辛口な妻よ、いつも僕をけなしてくれてありがとう」
僕は思わず妻を抱きしめそうになりました(笑)。実は、それからほとんどケンカがなくなったんです。
初めての本に妻から「これありがちじゃない?」
と言われたときも、「お前らしいな」と僕は笑うことができました。僕が笑えば彼女も笑う
お互いにケンカにならなくなったのです。
ちなみに正観さんの、奥様方へのアドバイスとして
こんなのもあります。
ご主人を「隣のおじさん」だと考えてみようと、
正観さんは提案されました。
隣のおじさんが、毎月、稼いだお金を届けてくれたら、
ものすごくありがたいですよね(笑)。
参考:PHP特集「どんなときも、人生は楽しめる!」(PHP出版)
※小林正観さんは、2011年10月にお亡くなりになっています。
おっちゃんの同大学同学部で数年先輩でした。