アメリカ・テキサス州で、2015年に起きた出来事です。
心臓発作を起こし救急病院へ搬送され、
その後医師から”脳死”と診断されたジョージ・ピカリング3世。
まだ27歳の若さです。
家族には生命維持装置を外すことが宣告され、
母親や兄弟は、医師の判断を受け入れようとしていました。
しかし、ただひとりその判断に納得できない人物がいました。
息子・ジョージ3世の死を、
どうしても受け入れることができなかった父・ジョージ2世です。
母親や兄弟が同意書にサインをする決断をするなか、
彼の取った行動は意外すぎるものでした。
生命維持装置の取り外しを阻止するため、
父・ジョージ2世は家に引き返し、銃を手にとり病院へ向かったのです。
銃を手に取り何をしようというのでしょうか?>>>
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息子は必ず回復すると信じていた父・ジョージ2世。
その手には、しっかりと銃が握りしめられています。
そして、なんと息子の命を守るために、そのまま病室へ立てこもったのです。
病院へは警察が呼ばれ、3時間にも渡る説得が続きました。
脅迫罪及び銃刀法違反に問われることになった父・ジョージ2世。
しかし、このときにはすでに奇跡は起きていました。
脳死と診断されたはずの息子ジョージ3世の意識が
微かに回復していたのです。
父が立てこもりを行っている間、父子の手は握り合っていました。
その間に、確かに息子は父の手を握り返してきたのです。
はっきりと父が息子の「生」を確認した瞬間でした。
『病院は急ぎすぎていたんだ。
あの夜、もう何時間かあれば息子が本当に脳死かどうかわかると思った。
そして3時間の間に息子は3、4回手を握り返してきたんだよ』
ジョージ2世は当時、酒に酔って攻撃的になっていたことを認めながらもこう語っています。
『あのとき、自分には周りが見えなかった。
ただ息子と過ごす時間が必要だったんだと思う』
父のとった行動によって一命をとりとめた息子・ジョージ3世は、
その後、体調も順調に回復しているとのことです。
ジョージ・ピカリング3世は、この事件についてこのように語っています。
『父は法を破った。しかし、そのおかげで自分は今こうして生きている。
愛ゆえの行動だったんだ』
息子の命を救うためになりふり構わずとった行動が、
結果として、奇跡につながった今回の事件。
事件ではあるが、子どもを思う親の愛。そこから生まれた大きな奇跡でした。