日本シリーズは、広島カープが本拠地で2勝を獲りました。
第2戦のポイントは?と聞かれたら、
多くの人が6回の田中選手バックホームのクロスプレーを
挙げることでしょう。
確かにここから流れが変わりました。
動画では2分30秒あたりの場面です。
しかし、解説の鈴木尚広さんは、ここではなく、
この場面を引き出した菊池選手のバスターを挙げました。
6回、2塁打の田中選手が塁上に。
ノーアウト。打順は菊池選手。
当然、ここではバントで田中を3塁に進めるのがセオリーです。
器用な菊池ならば、まず第一球でバントを決めるだろう。
解説の鈴木さんはそう言いました。
ところがストライクを見送って「バント失敗」。
そしてしばらくは、バントの素振りをしながら、
結果、ヒッティングに切り替えて田中をホームに運びました。
解説鈴木さんの見解は、一球目「バント失敗」の悔しい素振りは、
これをやるためのかけひきだったのではないかと。
こんな視点は(当たってるかどうかはともかく)
ファンにとって野球を面白く見させるポイントだと思います。
特に菊池が、2回には珍しくエラーをしていますから、
人間心理的に、何とかリカバリーを果たしたい、
そんな気持も働いているんじゃないかと。
そう思えばすごく合点がいきます。
鈴木尚広さんは、これまでの現役生活でも
いぶし銀的な働きをしてきました。
語りにまだ不器用さはあるものの、
これに限らず、野球の見方において、
いぶし銀的すごい説得材料を持ってるな、
と感服しました。
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