そこにイケメンなお兄さんが働いています。
深夜の時間帯勤務で、もう1年ほどでしょうか。
昨日、いつものように、深夜に買い物に行きました。
客は、おっさんが一人、雑誌を立ち読みしてただけです。
僕は適当に買い物して、レジに行ったけど、店員さんがいません。
声出して、呼びかけたら、奥の方からあのお兄さんが出てきました。
でも、何か様子がおかしいのです。
お兄さんが目に涙をためています。
しゃくりあげながら、レジを打っています。
僕はビックリしてポカーンとなってました。
顔なじみではあったから、勇気を出して理由を聞きました。
そしたら、こういうことでした。
妹さんが重い病気にかかって、ずっと入院してたそうです。
大手術を受けて、ずっと妹さんは、生死の境をさ迷っていました。
そして、ようやく妹さんの意識が回復したそうです。
近いうち、退院も出来るそうです。
お母さんからのその知らせを電話で聞き、
嬉しくて嬉しくて、これまでの緊張が解け、
思わず涙が止まらなくなった、
そういうことでした。
そんな事情なら、バイト帰してもらえばいいのに、と言ったら、
「誰も代わりがいなくて、帰れないんです」とのこと。
僕は、妹さんの無事がほんとに嬉しくて、感動もしました。
その時、僕の感動に水を差すように、後ろのおっさんが
僕の背中を押し気味に、缶コーヒー1本持ってレジに来ました。
何だ?このおっさん、僕は反射的にムッとしました>>>
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おっさんは、無口のまま、無愛想に130円を出して、レジのお兄さんに渡しました。
僕は、内心「おっさん、邪魔だよ。早く行けよ」とか思ってました。
次の瞬間、おっさんが財布からゴソゴソと二枚の切符を取り出しました。
よく見ると、ディズニーの一日乗り放題みたいなチケットでした。
「退院したら、妹さんを連れてってやんな」
それだけをぶっきらぼうに言いました。
おっさんは、お兄さんに押しつけるようにチケットを渡し、
さっさと立ち去りました。
お兄さんは、あまりにも意外な申し出に、
お礼を言うのも忘れ、茫然としてました。
慌てて、後を追いかけましたが、
おっさんはもう風のように通り過ぎてました。
僕は、おっさんグッジョブと思いつつも、
先ほどのおっさんへの悪意を反省しました。