心がくらく小さくなって、ものすごくさみしくなった。
そしたら、ネコのらんきちさんが、
体をよせて「ニャーッ」と、ないた。
「ニャーッ」だけど、らんきちさんのやさしい心が入ってた。
らんきちさんは、おばあさんが、
まんまんちゃんへおまいりに行った帰りにひろったネコです。
ほんまに小さくて、おじいさんの目ぐすりの入れものを
ミルク入れにしてそだてたんだよ。
それからネコだってわらうんだよ。
ぼく、しってるんだ……。
だって、らんきちさんは、よくわらうんだもん。
コチョ、コチョっておなかをこそばしてやると、
へんなかおしてわらうんだ。
そして、しつこくコチョ、コチョをするとおこるんだよ。
らんきちさんの友人に白くろの大きなノラネコがいます。
らんきちさんは、心のやさしいネコで
自分のエサを半分白くろちゃんに分けてやっているのを
ぼくは見たよ。
でも白くろちゃんは、らんきちさんが高いところからおりれなくて
ニャーニャーないていてもたすけようとしないんだ。
ぼくはあんなヤツと友人になるなっていってやった。
そしたら「ニャーッ」って、へんじしたよ。
ある日、夕方になっても、らんきちさんは帰ってこない>>>
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ママといっしょに、「らんきちさーん、らんきちさーん」と、
大きな声でさがしたんだ。
そしたら、いえの前のJRのせんろの上で、
らんきちさんの体が二つになっていました。
ママと二人でやさしくつれて帰りました。
にわのグミの木のよこに
らんきちさんのおはかをつくってあげました。
ぼくは、何万年たっても
心のやさしいらんきちさんが大すきだ。
出典:NTTふれあいトーク大賞エッセイ集より(NTT広報部編)