悲しみの底で、息子のひと言が一条の光になった

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さんは、待望の第二子を妊娠しました。

長男が生まれて3年目のことでした。

日々成長していく赤ちゃんに会えることを
楽しみにしていたAさんでした。

「あれ、今日はお腹の調子がいつもと違う」

出産を間近に控えた9ヵ月目のある日のこと。

いつもなら時々動く赤ちゃんが、今日はおとなしい気がする。

少し心配にはなりましたが、次の日が検診だったこともあり、
様子を見ることにしました。

翌日、看護師の方に昨日の不安を伝え、ベッドに横になりました。

先生が来て、診察が始まろうとしたとき、
急に不安が押し寄せてきて、涙が止まらなくなりました。

「診てみましょう」

先生が優しくお腹を触ります。

その瞬間、先生の顔色が変わったのが、
Aさんには分かりました。

急いでエコーで確認しても反応がありません。

赤ちゃんの心臓はすでに動いていなかったのです。

その後、説明を受けたはずですが、Aさんは全く覚えていません。

ただただ悲しくて涙が止まりませんでした。

さっきまで幸せな気持でいた待合室を通り過ぎ、
入院準備のため家に帰りました。

「赤ちゃん、死んじゃった」

Aさんは、迎えてくれた長男とお母さんに泣きながら伝えました。

お母さんは言葉を失い、長男は泣いているAさんをじっと見ていました。

何かを言おうとしていましたが、
長男はAさんの気持を感じとったのでしょうか、
そっとAさんの横に座りました。

その後、Aさんは赤ちゃんがいないこと以外は、
普通の産後と同じように入院生活を過ごしました。

先生も看護師さんも、とても優しく気を遣ってくれました。

ただAさんにとっては、赤ちゃんや妊婦がいる
産婦人科のすべてが悲しかったのです。

退院し、普段の生活に戻りました。

仲良く接していた人はもちろん、
普段あまり話したことがない近所の人も、
Aさんの妊婦姿は覚えているものです。

「あら、生まれたのね。おめでとうございます」
と声をかけられます。

お腹の赤ちゃんと幸せな時間を過ごした日々が思い出され、
Aさんの辛い日々はまだ続きます。

そのまま数か月が過ぎた頃のことです。

ある日、両親と長男とで一緒に車で出かけました。

車中の何気ない、ほんとに何気ない会話でした。

長男のちょっとした言葉で、
Aさんがふと笑ったときでした。

長男から思いがけない言葉が出てきます。

その言葉で、Aさんは大きい気づきを
得ることになりました>>>

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さんがふと笑った時でした。

「ママが笑ったぁ!」

長男が車の中にもかかわらず、
飛び上がる勢いで喜んだのです。

Aさんはハッとしました。

悲しみのあまり、いつもそばにいてくれた
長男のことを考える余裕さえなかったことに。

お兄ちゃんになることを待ち望んでいた長男も、
自分と同じ気持のはずだ。

「それなのに、私は自分のことでいっぱいだった……」

「ごめんね。お兄ちゃんもつらかったよね」

その時から、弱いママから長男のためにも、
亡くなった次男のためにも、強いママにならなければ。

Aさんは、そう心に決めました。

「もう一度出産する」

今までのどの出産よりも怖かったけれど、
Aさんは、強くそう考えるようになりました。

それから時は過ぎ……。

Aさんは、毎年欠かさず、息子、娘とともに
お墓参りに出かけています。

ほんの少しの時間しか一緒にいられなかったけど、
自分を選んできてくれた亡くなった次男への思いは、
Aさんの中でいつまでも薄れません。

日々成長していく息子と娘の姿を見ながら、
時々、次男にも語りかけるそうです。

「あなただったら、こんな時どうする?」
などと。

参考本:「特集」PHP毎日が楽しくなる・前向きがいちばん
    「ママが笑ったぁ」を下敷きにしています。

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