若いころにいくつかアルバイトをしましたが、
スキーのインストラクターはいろいろと勉強になりました。
スキーは何かとお金がかかるスポーツですが、
インストラクターとして働けば、
宿泊費もリフト代も無料で滑り放題。
さらにバイト代までもらえるのですから
楽しくてしかたがありません。
なにより私のスキルを通じて、
今までスキーの経験がなかった人が
新しい楽しみを知る…
人の人生が確実に豊かになることがうれしかったのです。
教える相手は主に修学旅行の高校生。
スキー場ではインストラクター一人当たり
だいたい12人~13人の生徒を受け持ちます。
学校のクラスにおける半分以下の生徒です。
「こんにちは!今日から3日間
いっしょにスキーを楽しみましょう」
こう挨拶すると、8~9割くらいの子は
「よろしくおねがいします」
と返答してくれます。
ところが、必ずといっていいほど
1~2割の子がまったく無視をするのです。
不思議なことにこの割合は
どこの学校の生徒を教えても同じ。
「なんでこんな寒いところに
いなきゃならないの!」
「修学旅行なんか来たくなかったし~
どうでもいいし~」
そんな
半ばふてくされた生徒が必ずいるのです。
それが3日間のうちに打ち解けて、最後に
「先生と別れたくない」
「ありがとうございました!
先生のことは一生忘れません」
とボロボロ泣いてしまうのは
最初に文句を言っていた1~2割の生徒たち。
この現象も判で押したように一緒です。
この話で何をお伝えしたいかというと
好きの反対は嫌いではないということです。
コンセプトに則(のっと)った外見や主張
行動を継続していると、
あなたに好意的な人も増えますが
同時に否定的な人も出てきます。
ダルビッシュ有選手にしても本田圭佑選手にしても、
「すごい人」たちへは好意的な記事や報道がある一方で
ひどく中傷的なものもあります
成績がふるわなかった、
ファッションが気に入らなかった、
発言が不遜だと、さまざまな理由で
大変ネガティブな報道や批判にさらされます。
しかし、悪口ではやし立てるのは
少なからず気になっている証拠。
「ムカつく」「嫌いだ」と言っている人ほど、
その選手のブログやスケジュールを
しっかりチェックしていたりするものです。
では、私たちマネジメントの専門家が
最も恐れるのは何か?>>>
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それは「嫌い」ではなく「無関心」です。
「好き」の真逆にあるものは「無関心」
…何をしようがどこに行こうが見向きもされない、
視聴者やファンから忘れ去られるのが
一番怖いのです。
スキーのアルバイトのときも、
「なに、この先生!?」と言っている子は
私のことが「気になっている」のであり、
何かきっかけさえあれば、すぐに仲よくなりました
コンセプトを決め、
それに合った振る舞いを継続していると、
あなたの存在感は否応なく増していきます。
すると陰口をたたかれることもあるでしょう。
嫌がらせもあるかもしれません。
言っておきますが、
日本はまだまだ出る杭は打たれる社会です。
どんなに言動に一貫性を持たせ、継続しても
あなたのことを嫌う人は一定数いるでしょう。
けれど、それらは
価値を認められた証拠でもあります。
相手に妬(ねた)みや焦(あせ)りを覚えさせるほどの力を
あなたが持っているということに他なりません。
ですから、気にしないことです。
誰の記憶にも残らない…
そのほうが私は怖いと思います。
エイベックス・スポーツ株式会社
代表取締役社長 伊藤正二郎著
『すごい人のすごい流儀』サンマーク出版より
下記のURLより引用しています。
http://1kando.com/24229