小さな少年のレモネード売りが大きなうねりになった

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メリカの夏の風物詩、子供達によるレモネードスタンド。

手作りのレモネードやお菓子などを家の前で売るのだが、
お小遣いを稼ぐと同時に、お金の使い方もわかるという理由から、
昔から大人気だそうだ。

「新しいゲームを買う」「かっこいい自転車を買う」

これが多くの子供たちが考える売り上げの使い道だろう。

しかし、11歳のZack Francom (ザック・フランコム)君は、一味違う。

学校で発展途上国へ車椅子を寄付する活動を行ったのをきっかけに、
「ぼく一人でも何か助けになることが出来るはずだ」
とザック君は思い立った。

それからというもの、毎年春休みになると
お母さんの手を借りながら、レモネードを売るようになった。

はじめは友達や近所の人などが通う小さなお店だった。

それが、これほど大きいスケールで人の知るところになろうとは>>>

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は、自身で立ち上げたレモネードスタンド「Zack’s Shack」の売上、
全てを「途上国へ車いすを送る」ため教会の慈善団体に寄付したのだ。

4年間、毎年春休みの週末を利用してコツコツお金を稼いだ。

やがて、雑誌やSNSでお店の評判が徐々に広まり、
開店4年目の2014年には332台の車いすを
55ヶ国もの発展途上国に贈れるほどに大繁盛した。

車椅子が寄贈された国の中には、市民の平均年収より車椅子の方が高額な所もあり、
ザック君の行動がどれだけ多くの人々の救いになっているのかが伺える。

この成果はメディアで取り上げられ、
現在ではクラウドファンディングで
寄付金をつのるチャリティー活動も行われている。

一杯50セントのレモネードと、お母さんと焼いた1ドルのクッキーを
自分で売ることから始めたザック君。

彼はあるメディアのインタビューで次のように応えた。

『車椅子に乗っている人を知ってるけど、
 もし車椅子を持っていなかったら悲しいよね。
 その人は、自分で移動が出来ないから、
 車椅子を持っていないってだけで
 周りから軽く扱われちゃうんだもの』

世界中の車椅子を受け取った人たちから届くお礼状も、
彼のエネルギーの源となっている。

「このような取り組みをアメリカ中の子供たちに広めること、
 将来大きくなったら世界の車椅子を必要としている誰かのもとへ、
 僕が自分で届けに行くんだ」
と自分の夢を語っている。

アメリカでは、東日本大震災の復興基金を集めるために、
レモネードスタンドを開いた子供も多くいるという。

自分で考えて行動するための大きなステップになっているだろう。

※クラウドファウンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる(ウィキペディアより)

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