そのKさんがホームで電車を待っていたときのことです。
「大阪へはこのホームでいいのですか?」
と何回も聞く声がするので、Kさんは何気なく
「そうです」と答えました。
間もなく電車が来て、Kさんが最後に乗り込むと、さっきの人が、
「大将、先ほどはありがとうございました。こちらへどうぞ」
と席を譲ってくれたそうです。
その人は、やや汚れた作業着でいたため、
誰も自分の質問に答えてくれなかったこと、
こんな格好をしているが、故郷の母に仕送りをしていることなどをKさんに話し、
電車を降りたそうです。
この話を私にしてくれたとき、
最後にKさんが思いがけないことを口にしました>>>
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Kさんがおっしゃったことはこうです。
「私は眼が見えなくてよかった。
見えていたら同じように、外見で判断していたかもしれない」
そう聞いて、私は頭をなぐられたようでした。
私たちは、もっとしっかり見なければならないことがたくさんあると思いました。
参考本:涙が出るほどいい話 第4集 K.M.さんの話
河出文庫 「小さな親切」運動本部編