何にも持たない人の心が、なぜこれほど豊かなのか?

b297
レイランド在住のドミニク・ハリソン・ベンゼンさんは、
タクシーで帰宅しようとした際、
銀行のキャッシュカードを紛失したことに気がつきました。

その際、手元にまったく現金を持っていなかった彼女が、
途方に暮れていたところ、何と、ホームレスの男性が近寄って、
なけなしの3ポンド(約550円)を差し出したといいます。

「これで家に帰れるかな?
 無事に家に帰れるといいね」
と言いながら・・・。

大学院でアパレルのマーチャンダイズを学ぶ
ドミニクさんはその申し出を断りましたが、
ホームレス男性の心遣いにいたく感動しました。

日本には「ボロは着てても心は錦」という言葉があります。

貧しい自分のことはさておいても、
困っている他人のために、心を寄せる。

ドミニクさんは、そのホームレスの姿の中に、
まさしく「心の錦」を見たのでした。

そして、何とか彼を助けることはできないだろうか、
と考えを巡らせました。

翌日、フェイスブックに、この出来事を投稿してみたところ、
この男性、7ヵ月前からホームレス状態となっており、
他にも様々な人助けをしていることが判明しました。

”ロビー”と呼ばれているこの男性は、
落とした財布を持ち主に返したり、
凍える人にマフラーを使うよう申し出たり、
困っている大勢の人に、手を差し伸べていたのです。

それを知ったドミニクさん、
次には思い切った行動を起こします>>>

スポンサーリンク

↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓

ミニクさんは、ロビーさんへの感謝の気持を込めて、
せめて24時間、共通体験をしようとホームレス状態で過ごしました。

その上で、ロビーさんの宿泊場所のための寄付を募る
プロジェクトを行うことを決めたのです。

「彼は何が悪い、というわけではないのに、
 7ヶ月間もホームレス生活を強いられています。
 家がなく、住所不定のために、仕事を見つけることができないんです。

 彼の生活がいかに大変で困難なものかを知ってもらうため、
 私はネットを介して24時間、
 自分がホームレスを経験している時の状態を知ってもらいました」

彼女は、ロビーさんが、自分にしてくれたように、
1人3ポンド(550円)の寄付を募りました。

これをロビーさんが安全で、暖かい生活を送る家を借りるための、
ささやかな資金とするのだ、と。

この呼びかけは反響を呼び、
開始後24時間で、目標の50パーセントにまで到達することができました。
もちろん、ほどなく、目標金額にとどきました。

思いがけない反響の大きさで、彼女も驚いています。

ザ・ストーン・ローゼズ(英国のロックバンド)のボーカル、イアン・ブラウンが、
自身のツイッター上で支援を呼びかける、というサプライズもあったそうです。

「みんなの小さな親切が集まれば、
 誰かの人生を大きく変えることができる。
 路上で暮らしていたロビーさんを、
 安全で暖かい場所へと導くことができることを実感した」

ドミニクさんは、そう語りました。

スポンサーリンク