紳士淑女の国、イギリスにはマナーに関する、こんなエピソードが残されています。
昔、アフリカの王族がイギリスを訪れました。
時の女王はこれを歓迎し、宮殿の晩餐会に招きます。
しかし、アフリカの、どちらかといえば未開地域に住む王族は、
テーブルマナーなど一切わかりません。
テーブルの上に置かれたフィンガーボールを見ても、
食事中に手が汚れたときに指先を洗うための水だとは考えられませんでした。
そのため、アフリカの王族は、それを飲み水だと思って飲んでしまうのです。
格式を重んじるイギリス王室の晩餐会ですから、周りの人たちはその様子に驚きます。
心の中で呆れたり、嘲ったりした人もいるでしょう。
そして、女王が間違いを指摘し、マナーを教えてあげるものだと思っていました。
女王が、どのような言葉で相手王族の誤りを指摘するのか、
そこに皆が注視していました。
そこで、女王がどんな行動をとったか>>>
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女王は、どのように相手王族の誤りを指摘したか。
女王は、誤りを指摘などしませんでした。
それどころか、アフリカの王族と一緒になって、
フィンガーボールの水を飲み出したのです。
形としてのマナーを優先し、相手に恥をかかせるのなら、何のための礼儀作法でしょうか。
相手は、いやしくも王族であり、誇り高き一国の長です。
同じ長として、相手の誇りを傷つけないことを優先した女王の配慮に対し、
イギリス国民は女王の真のマナーを誇りに思ったそうです。
この話はイギリス中に伝えられ、イギリスマナーの真骨頂とされています。