そして数年後、さらに次男誕生。
小さい頃、弟はケンカのたびに、
「兄ちゃんなんて××じゃないか!」
と言うのを聞いて、母親は悲しんだ。
絶対に口に出してはいけない言葉だった。
だが、
母は何も言わず、じっと待つことにした。
兄が小学一年生に入学した時、
同級生を招いて兄の誕生日のお祝いをした。
兄は、何が原因なのかは定かじゃない。
急に招待した同級生を殴り始めた。
その時、弟が飛び出してきて・・・
「お兄ちゃん・・・殴るんだったら僕を殴って」
「僕なら痛くないから!!」
それを聞いた母は
心の中で、
「ぼうや、ありがとう・・・」
と言った。
その弟が小学一年生に入学した時、
隣の席には、手に障がいのある子が座っていた。
体育の授業のある日、
体操服に着替えねばならないので、
当然、その隣の子は、
着替えに手間取って遅れてきた。
しかし、二回目からは、
時間通りに来たので、
先生は不思議に思い、
体育の授業のある日
そっと教室をのぞいてみた。
すると・・・>>>
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
先生は、そっと教室をのぞいてみた。
すると・・・
あの弟が一生懸命になって
着替えを手伝っている・・・。
先生は、このことを
みんなに話そうと思ったが、
せっかく弟が自主的に
やっていることなので、黙っていた。
さて、七夕の前日、授業参観日があった。
先生が児童の書いた短冊の願いごとを読んでいた。
子供らしい「おもちゃが欲しい」
などの願いごとの中に・・・
神様・・・
どうか、○○君(手に障がいのある隣の子)の腕を
早く治して下さい・・・。
と書いてあるのを見つけた。
そう、あの弟の書いたもの。
先生は、
たまらなくなって
皆の前でこの弟の
着替えのことを話しだした。
自分の子が手に障がいがあるので、
皆に迷惑をかけているのではないかと
廊下の隅で小さくなって授業を
見守っていたある母が、
教室に飛び込んできて、
弟の足もとで号泣した。
「ぼうや、ありがとう」
「ありがとう・・・」