駅員さんが酔っ払いのお客さんを起こす言葉とは

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員さんの仕事というのは大変です。

今は自動改札になっているから、どうなのかわかりません。

しかし少し前まで、新人の場合、最初の仕事は切符切りという業務、
それにホームの汚物処理などが一般的でした。

特に、夜の酔っ払いの面倒を見るのは、多くの場合、新人の業務だったそうです。

バブルの頃なんか、泥酔の度合いが激しくて、
時には駅員さんに殴りかかる酔っ払いも結構いたんです。

しかし、ある駅員さんは、数々の経験を通して、
酔っ払いにキチンと起きてもらうあるキーワードを発見したのです。

「お客さん、終点ですよ」

と言っても、なかなか起きないんだそうです。

では、どう言えば起きると思いますか?

ほんの少しでいいですから、考えてみて下さい。

「終点だから降りろ」

と命令口調で言うと、絶対に降りないそうです。

では、どう言うかというと……>>>

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の駅員さんの発見したキーワードとはこれでした。

お客さん、
 ここで寝ていると、
 風邪ひきますよ

身体を気づかってあげると、ちゃんと起きてくれるそうです。

実はおっちゃんも、この話よくわかります。

若い頃、辛くて泥酔することが何度もありました。

泥酔するから辛いのではなく、辛いから泥酔するんです。
(ここ酔っ払いを正当化する意図ではありませんので、そこんとこヨロシク)

確かに、「風邪引きますよ」という言葉で駅員さんに起こされた経験があります。

そんなとき、酔っ払ってても感情の数パーセントは、ちゃんと生きてるんですよね。

ささくれだった気持に、赤の他人がほんの少しの思いやりの言葉を投げてくれたら、
もうそれだけで、ゆるゆるになっちゃう感じが蘇ります。

駅員さんはさぞかし迷惑だったろうけど、
おっちゃんは「ありがとう、ありがとう」って、
ガッチリ握手してホームを離れました。

記憶から消滅しかかってますが、
駅員さんにハグして感謝を表したことが
あるような、ないような。その記憶ほんまにおぼろげです。

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