東京都品川区の海徳寺に「ホームラン地蔵」と呼ばれるお地蔵様があります。
このお地蔵様、元々は「和夫地蔵」という名前でした。
お地蔵様というよりは、野球が大好きだった和夫という名の少年のお墓です。
そして、あの世界のホームラン王・王貞治ゆかりの場所でもあるのです。
1959年、当時10歳だった和夫少年は、心臓病を患って入院生活をすることになりました。
その病院に偶然訪れたのが、当時ルーキーだった王選手。
少年のお母さんは、王選手を見つけると、
野球好きの和夫少年のためにサインをお願いします。
王選手は、サインだけでなく、少年の病室まで赴き、励ましの言葉をかけました。
その後も王選手は、病院の近くの球場で試合があると、少年の病室を訪ねました。
王選手が来ると、少年は健康を取り戻したかのように元気になり、
目に涙をいっぱいためて喜んだといいます。
しかし、病は確実に少年の身体を蝕んでいきました。
1962年1月、和夫少年は、13年の短い生涯を終えることになります。
心優しい王選手です。
いったんは悲嘆にくれましたが、そこはプロの野球選手です。
悲しみをプレーに換えてゲームに臨みました。
その前年まで「王、王、三振王」とまでヤジを飛ばされていた王選手ですが、
偶然かもしれません、この年のシーズンから
大きい変化を遂げていくことになります>>>
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和夫少年が亡くなった1962年、その年のシーズンに王選手は、
初のホームラン王を獲得したのです。
そうあのフラミンゴ打法(片足打法)によって。
和夫少年の棺には、王選手が使用していたバットとグローブが入れられ、
お墓もバットとグローブを持ったお地蔵様になりました。
王選手はその後、新しい記録を作るたびにお墓を訪れ、
和夫少年に報告をしたそうです。