夕暮れの国道渋滞。でもイライラが解消された

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方の国道。渋滞が始まっている。車の動きが止まった。

事故ではないらしい。

年度末に集中する道路工事もしていないはずだ。

時間に忙しい私はイライラしていた。

待つこと数分、ノロノロ動き出した。

「現場」にさしかかった。

その「現場」の様子を見て、私は大いに納得した。

同時に、それまでイライラしていた自分を恥じることになった。

渋滞を招いたその「現場」とは>>>

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の「現場」では、おばあさんが二人、道を横切っていたのだ。

一人は目の不自由な人、いま一人はさらに高齢で足が不自由のようだ。

そばでは三人のヤンキースタイルの少年が、二人のおばあさんを助けてあげていた。

パーマをかけ、髪の毛を染めたツッパリの風体と、
二人のおばあさんとの組み合わせが何とも奇妙ではあった。

一人は手を上げ車を止め、一人はおばあさんの手を引いてやり、
残りの一人は反対側で通行車両にペコリペコリと頭を下げていた。

やっとおばあさんたちが通り終わった。

待たされて文句を言う者はいなかった。

運転席から拍手をする人らもいた。

私もついこぼれた笑顔で会釈しながら「現場」を通り過ぎた。

少年たちに幸あれ!

お年寄りにも一日も長生きしてもらいたい、そう思った。

イライラした自分が恥ずかしい一日でもあった。

参考本:涙が出るほどいい話 河出書房新社 「小さな親切」運動本部編

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