その家族が飼っていた犬が、
突然姿を消しました。
頑張って捜索をしても、一向に見つかりません。
それまで家族のことも、家のことも大好きだった飼い犬です。
その犬の家出に、家族みんなが悲しみにくれました。
まだまだ寒い季節なので、
「もうだめかもしれない」と、
切なる思いを吐露したことも。
しかし、一ヶ月後、
その犬は帰ってきました。
少し痩せこけて、汚れていましたが、
力強い目で、家族の元に帰ってきました。
みんなが安堵していた時に、
長女が気づきました。
飼い犬の口には、携帯電話のサイズほどの、
「小さな小箱」がくわえられていました。
その後、その飼い犬が「家出をした理由」を
家族が感じとり、その場でみんなが
泣き崩れることになるなんて、
誰も思いませんでした>>>
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その小箱に、母親が驚きの声を出しました。
それにつられて、
父親も手で口を覆いました。
その小箱は、間違いなく、
その家族の祖父母の家にあったものでした。
そしてその小箱の中には・・・
祖父母とともに撮った家族写真や、
長女や次女の小さな子供の頃の写真が
入っていたのです。
祖父母の家は、東日本大震災で
ほぼ全壊してしまいました。
また、祖父母も、震災をきっかけに
命を失ってしまいました。
家族みんなが大好きだった祖父母。
飼い犬も何度も祖父母の家に
連れて行ってもらい、
またたくさん愛情を注がれていました。
震災で祖父母も、祖父母との思い出も
失くしてしまったことに、
家族みんなは悲しみに包まれていました。
もちろん、その飼い犬も、
悲しい気持でいっぱいだったのでしょう。
そんな中、家出した飼い犬が持ってきたのが、
祖父母との思い出のたくさん詰まった小箱だったのです。
家から何十キロも離れている場所で、
家は原型を留めていないくらいボロボロで…。
もちろん、この小箱のことを
飼い犬が知っているはずもないのに、
間違いなく、そこにはたくさんの
思い出が詰まった小箱がありました。
まるで、
「みんなの思い出は、なくならないよ」
と飼い犬が家族に訴えかけるかのように…。
家族みんな、その場で泣き崩れました。
誰もがボロボロと、大粒の涙を流して泣き崩れました。