この歌に出てくる女の子には、実はモデルがいます。
その子の名前は岩崎きみといいました。
3歳のときに生活の厳しさからアメリカ人宣教師に預けられ、
6歳でその宣教師とも離れ離れになったきみちゃんは、
現在の東京は麻布十番にある孤児院で1人、病と闘います。
しかし、彼女は9歳にしてその生涯を閉じてしまいました。
1989年2月28日、きみちゃんの安らかな眠りへの祈りと、
私たちが幸せに暮らせることへの感謝の気持ちを込めて、
麻布十番商店街にきみちゃんの銅像が建てられました。
そして、その日の夕方のことです。
ちょっとした出来事がありました>>>
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それは、きみちゃんの銅像の足元に小銭が置かれていたことです。
その金額はほんの18円で、決して大金とはいえませんし、
どんな理由で置かれたかもわかりません。
しかし、商店街の人たちは、これをきっかけに
チャリティを始めようと思いたったのです。
それから20数年の月日が流れ、チャリティの成果は、
阪神大震災義捐金70万円、スマトラ大地震と津波の義捐金60万円など、
その総額は1000万円を超えたといいます。
(もちろん東日本大震災にも義捐金が送られていますが、金額は定かではありません)。
きみちゃんは不幸にも短くして生涯を終えましたが、このチャリティを通して、
きみちゃんと同じような不幸な境遇の子どもが、たくさん救われているのです。