パチンコ好きのおばあちゃんと店長の関係

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所のパチンコ屋でのことでした。

10年以上、常連のおばあちゃんが亡くなったんです。

毎日、雨が降っても雪が降っても通ってました。

独り身だったみたいで、年金でパチンコを打ってたようです。

羽根ものが好きだったみたいで、
僕もよく見たもんです、そのおばあちゃんがやってんのを。

※羽根ものとは、デジタル式のギャンブル性の高い機械ではなく、一定の箇所に玉が入ったら玉が出るという、ベーシックなタイプの楽しめる機械のことです。

で、そのおばあちゃん、ある日ぱたりと来なくなったんです。

あんなにパチ好きで、皆勤賞のおばあちゃんだったのに…。

みんなおかしいと思いました。

かなりの高齢なんで、みんなまさかと思いました。

店長がお家を知ってるので、様子を見に行きました。

以前にも、営業中に具合が悪くなったので、
おばあちゃんを送ってあげたことがあったそうです。

そうしたら、悪い予感が当たり、おばあちゃんは亡くなってたんです。

といっても、それはお通夜の最中だったわけで。

とりあえず挨拶しようと、店長はそのまま通夜に。

おばあちゃんの写真を見たら、なんだか突然泣けてきたそうです。

ただの常連の客なんだけど。

何だか分からない感情がこみあげてきて、店長、大泣きしたそうです。

で、次の日のことです。

僕は、そのパチンコ屋に何気なく足を運んで、

小さな驚きを感じることになりました>>>

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つもだったら、そのおばあちゃんがよく座ってた、あの羽根ものの席、
そこには、予約の札がかかっていたのです。

それから3日間くらい、そのまま予約席になっていました。

これ、店員の友人から聞いた話なんだけど、
予約席はもちろんおばあちゃんのためのものです。

最高設定の、釘めちゃ甘でのセッティングだったそうです。

店長、恐い顔してんだけどなぁ。

なんかじんときました。

おばあちゃん、天国で出してんのかなぁなんて想像してしまいました。

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