ひょっとしたら、集団化がモンスターを生み出すのかも

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学の頃、同級生に本屋の娘がいました。

何と、同じクラスの男子グループが、そこで万引を働きました。

防犯カメラが明確な証拠となり、
男子グループは警察に突き出されることになりました。

その後、とんでもない騒動が起きたのです。

「お前の親のせいで、希望の高校にいけなくなるかもしれない!
 お前が責任とれ!」

と本屋の娘をつるし上げる男子の仲間たちが出てきたのです。

どう考えても悪いのは万引きした男子グループなのに、
その親たちまでも騒動に乗じて、勝手な主張を繰り広げました。

「たった千円のことなのに子供の将来を潰す気か!」

「我が子と同じ学校に通っているのに生徒を警察に突き出すなんて、
 その本屋は何という人でなしか」

こんな言い分が、いかに手前勝手な理屈なのか、
普通一般の常識があればすぐに分かります。

しかし、集団になれば、大のおとなでも、
それが正しいと思える錯覚が起きるのでしょうか。

万引きの男子グループと親御さん達は、校長室まで直談判に臨んだのです。

《校長室にて》

校長が、口を開きました。

「わかりました・・・それではこうしましょう・・・」>>>

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長は、万引きで捕まった生徒たちに向かって言いました。

「わかりました。では皆さん、

 今からA(一番騒ぐ親、飲食店経営)さんのお店にいって
 好きなだけ無銭飲食してきなさい。

 Aさんは自分の子供と同じ学校の生徒なら、
 将来のことを考えて警察にも通報しないし、
 損をしても気にしないそうです」

常識からはずれた人たちには、こんな表現で臨むしかなかった校長先生でした。

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