リッチな家の息子が”貧しい”田舎で学んだこと

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のお話は海外発で、実話が人伝てに伝わるうちに、
若干の脚色が加わったものと思われます。

そのため「出来過ぎじゃないか」という感想があるでしょうが、
そこは、豊かさということを考える上でのエピソードとして
受け取ってみて下さい。


とある大富豪の男性が、
自分の息子を田舎の土地に送りました。

裕福な生活を当たり前と思っている息子に、
一度「貧しさ」というものを体験してもらい、
自分たちの生活がどれだけ幸せなものか、
それを実感してもらいたかったのです。

息子は田舎に送られ、その土地の家族と生活をともにしました。

そして数日後、
父親は、帰ってきた息子に、貧しい生活が
どんなものだったか、その感想を聞きました。

父「あちらでの生活はどうだった?
  こちらの生活とあちらの生活はどう違ったかな?」

息子「あちらの生活はよかったよ。
   生活の違いは、もう沢山あったよ!」

息子の答えを聞いて、父親は安心しました。

ああ、息子は田舎の生活を体験し、いい感じを得てきたのだ。
現在の生活がいかに満たされているかに気づいてくれたのだ。

そう思ったのです。

しかし、息子が言った言葉は意外なものでした>>>

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子は父親の問いに対し、
堰を切ったように答えました。

僕たちは犬を一匹飼ってるよね。
でもあの家では、四匹も犬を飼っているんだよ。

僕たちの家には、きれいに浄水された水が張られたプールがあるけど、
あの家には、とっても大きな池があって、
その池はすごく透き通ってて新鮮なんだ。
しかも、そこには魚もいたんだよ!

それから、僕たちの家には庭を明るく照らしてくれる照明があるよね。
あの家にはそれが無いけど、その代りにお月さまとお星さまが
庭をきれいに照らしてくれるんだよ!

それからそれから、僕たちの家の庭は壁に囲まれているよね。
でも、あの家には壁なんて無いんだ。
まるで、ずっと先の地平線まで庭が続いているみたいなんだ!
壁が無いから、あの家はいつでも友達を迎えられるように、
ドアでさえ鍵をかけていないんだ!

それに、この街では、みんな携帯とパソコンが
僕たちをつなげてくれているよね。
あの村では、家族や自然がみんなをつなげているんだよ。

父親は、驚きのあまりしばらくの間、声が出ませんでした。

息子は最後に満面の笑みでこう言いました。

「お父さん、僕たちが本当はどれだけ貧しいのか、
 そのことを教えてくれたんだね。本当にありがとう!」

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