バリスタとは、豊かなコーヒーの知識とともに、
最高の一杯を顧客に提供するサービスのプロのことです。
カナダ・トロントのあるスターバックスに、
「踊るバリスタ」として評判の「サム」というスタッフがいます。
彼はもともと自閉症で、
自分の身体をうまくコントロールできない症状に陥っていました。
長い間、生きる意味を感じていなかったサムさん、
それがスターバックスに採用され、
勤務が決まったときには大きい喜びを感じました。
「自分の人生に、初めて意味があると感じられた」
と後のサムさんが述べています。
自閉症のサムさんは、それでも最初のうちは、
戸惑いや不安を抱えての勤務だったのです。
何せ、突発的に体が動いたり、逆に自分の思うようには、
体を動かせなかったり、
そんな自分がスターバックスで人のお役に立つ仕事が出来るのだろうか。
そんな不安をぬぐえません。
ところが、サムさんの採用を担当したマネージャーの方、
お名前は「クリス」さんといいます。
この方が、サムさんの可能性を信じて、
サムさんの行動を観察していました。
その結果、クリスさんの動きには、一定のリズム感とともに、
バリスタとしての基本行動が伴っているのを発見しました。
そして、クリスさんはサムさんの動きを
ダンスに変えてしまったのです。
やがて、「踊るバリスタ」サムさんの評判が街中に広がり、
さらにサムさんをよく知る友人たちのネット情報を通じて、
広く一般に知られることになりました。
サムさんの症状を欠点ではなく個性と捉え、
チャンスを与えたマネージャーのクリスさんと、
その期待に応えて頑張ったサムさん。
お互いを信じていないと成し得ないことでもあります。
サムさんの「踊るバリスタ」の模様を動画でご覧ください>>>
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