先日ホワイトデーをやり過ごし、
バレンタインのチョコのお返しをした方も多いことでしょう。
バレンタインデー。義理でも本命でも、何かとお気遣いのことでしょう。
チョコレートといえばベルギーが反射的に思い浮かびます
ベルギーで、名門のチョコレートメーカーに
「ゴディバ(Godiva)」という会社があります。
この会社のシンボルマークは、馬にまたがった裸婦の絵ですが、
この女性(ゴディバさん)はイギリスで語り継がれる伝説の女性なのです。
そんな伝説の女性のエピソードなど、
デートの会話にはさんだりしたら、少しおシャレな感じだと思いますが。
11世紀のイギリス、ある領地に住む領民は、領主の圧政に苦しんでいました。
この領主の妻であったゴディバは、領民たちのことを思い、
何度も夫を諌め、心を入れ替えてほしいと願います。
しかし、彼は妻の意見を聞き入れません。
それどころか、度重なる妻の忠告に嫌気が差してきます。
そこで彼は、彼女に無理難題を突きつけました。
「裸で馬に乗り、町を巡回することができれば、お前の意見をいれよう」
彼は、これなら妻も黙るだろうと考えました。
彼女もどうすればよいのかと悩みます。
悩んだ結果の彼女の行動がこれだったのです>>>
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領民を救えるのならと、
「当日は外出せず、窓を閉めてください」
という布告をして、本当に裸で馬に乗って町中を練り歩いたのです。
領民たちもゴディバの自己犠牲の心に打たれ、
彼女の言うとおり戸や窓を閉め切り、家の中に引きこもりました。
そのため、彼女の裸体を見た者はいなかったのです。
実はただ1人、仕立屋のトムという男が、
こっそりと彼女の裸を見てしまい、神罰を受けて失明してしまいます。
英語でのぞき魔をあらわす『ピーピング・トム』はこれが由来です。
なお、夫の領主はゴディバとの約束を守り、圧政を改めたと言われています。
参考本:ちょっといい話 アルファポリス文庫 著者:佐藤光浩