田中角栄元首相の「お決まりの写真」といえば、
あの右手を挙げた「イヨッ」のポーズ。
機嫌が良いときも、拘置所から出るときでも、
必ずといっていいほど同じ動作で、
カメラマンにシャッター・チャンスを与えていた。
側近らは、
「金権報道をするマスコミに、
わざわざ手を挙げる必要はないのでは…」
と提言した。
それに対し、角さんはこう言った>>>
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当時、マスコミは、まるで鬼の首をとったように、
「金権政治家」田中角栄をボコボコに叩いていました。
暑がりの角さんは、真夏の拘置所生活で苦しんだのでしょう。
顔面神経痛のような歪んだ口元で、姿を見せました。
「罰が当たった」とか、
「良心の呵責が顔面に現れた」とか書かれました。
そんな時でも、角さんはあえて
「敵」の心情を斟酌する態度を失いませんでした。
人間の価値は、自らが逆風の時によく現れると言います。
たとえ「被告」として叩かれようと、
角さんの人間力が損なわれることはなかったのです。
「カメラの連中だって、
好きこのんで来てるんじゃない。
オレの写真が撮れないのでは、
連中も商売にならんだろう。
手を挙げてやっても
いいじゃないか」