いつも殿に御馳走になっているたけし軍団の僕達だが、
年に一度だけは、その感謝を込めて殿にお返しとしてご馳走をする。
その日だけは殿を後輩芸人に見立てて食事をするわけだ。
殿にひとしきり美味しい料理を食べさせながら、
芸のダメ出しごっこをし、帰りにこれタクシー代だと小遣いを包む。
殿はありがとうございますと頭を下げ、タクシーに乗り込み帰っていく。
こんなやり取りをもう何年しているだろうか。
ある日、殿の家にお邪魔した時のことだ。
僕はあまりにも意外なものを、そこに見つけすっかり仰天してしまった。
それは・・・>>>
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僕が殿の家にお邪魔して見つけたものはこれだ。
ふと神棚を見ると僕達の渡した小遣の袋が、
渡したままの姿で、そっくりそのまま、
ずらっと並んで供えられていたのだ。
どれひとつ手を付けられていないように見えた。
それを見て涙が溢れた。
僕達は一生この殿についていこうと思う。
出典 kumaigoroublog.blogspot.com