ビリギャルのお母さんの信念がスゴイ

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年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて、
慶應大学に現役合格した話。

3年ほど前に映画でヒットしましたね?

文庫本で読みました。

坪田信貴という塾の先生が書いた本ですが、
ここでビリギャル、さやかちゃんが奇跡的な合格を
果たす上で、必要欠かせないのがお母さんの役割です。

お母さんの子供を育てる信念はこうです。

「世界一金持ちでなくてもいい、
 世界一頭がいいわけでなくてもいいので、
 世界一幸せになって欲しかった」

さやかちゃんのことも、どんなに不良っぽくなろうと、
徹底的に信じます。

そんなお母さんの姿は、お母さん仲間からは一見「溺愛」に見えますし、
学校の先生たちからは、一見「モンスター・ペアレント」に見えます。

だけど、お母さんの姿は「どんなことがあっても」信じ続けることで、
「溺愛」と一線を画します。

また、応援する人、ファンになる人が増えていくことで、
「モンスター・ペアレント」のエゴと一線を画します。

お母さんの凛とした姿勢を通して、
「常識」とされている学校側の
アンフェアな態度が浮き彫りになります。

例えば、その一つにこんな場面があります。

————————————–

さやかちゃんは、高校時代のある時、
タバコが先生に見つかり、無期停学になります。

その時、友達三人が個別に呼び出され、
誰と一緒にいたかを先生から問い詰められます。

「お前が今日、呼び出されたのも、
 友達がおまえを売ったからだぞ」
と先生は切り出したそうです。

「だからお前も、誰と一緒にいたかを言え。
 それを言えば、退学を免除してやる」

それでも、友達の名前を言わなかったさやかちゃんのことを
お母さんは「さやかちゃん、エラいね」と褒めたといいます。

そしてお母さんは、学校に呼び出された際にこう言いました。

「自分が助かるために友達を売れ、というのが、
 この学校の教育方針なんですか?
 本当にそれが良い教育だとお思いなんですか?
 でしたら退学でけっこうです。
 でも私は娘を誇りに思います」

小さな、しかししっかりした声で言ったそうです。

結果、なぜかさやかちゃんは、無期停学で収まることになりました。

お母さんは「髪の毛一筋でも、私の言うことを分かってくれたのでは…」
と思いました。

お母さんは、さやかちゃんが悪いことをして学校側に
責められたりした時、こんなことを思いました。

世の親御さんは、娘が補導される、学校に呼び出されるというのは、
恥ずかしいことだと思っているのかもしれません。

だけど、私はむしろ、子供との絆を深める良い機会だと思うようにしていました。

さて、お母さんはなぜそんな不名誉で、
人に迷惑をかけることなのに、
そう思うようにしたのでしょうか?>>>

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母さんはこう言います。

「私はむしろ良い機会だと思うようにしていました。
 ああちゃん(お母さんの呼び名)は、絶対あなたの味方だからね、
 と子供に示せるよい機会だと。
 ご迷惑をおかけしたことは、もちろん深く謝罪するんです。

 けれども、以後は、どんな時でも子どもは母親を頼ってくるし、
 仮にイジメがあっても大丈夫だと思ってくれたようでした。

 補導された時でも、子どものしたことの良い面をとにかくほめて、
 ”先生の前では、いいよ、ああちゃん、土下座でも何でもするからね”
 と子どもに道すがら話して、
 とにかく子どもの味方であり続けたんです。
 それが結局、悪い大人にならないことにつながったと思います」

いかがでしょうか?

いろんなご意見があるでしょうが、
子育てには「これだ!」という決め手があるわけではなく、
百人百様の姿があろうと思います。

どんなことがあろうと、子どもを「徹底的に」信じ「続ける」。

これは、悪い道に走ろうとする子どもへの
何よりの防波堤になるはずだと思います。

参考:「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて、
    慶應大学に現役合格した話」 坪田信貴(角川文庫)
    ~ずるくて汚い姿を見せることが教育なのか~の項を参考にしています。

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