ステキな道でお願いします♪

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年前の夏、
30歳代のカップルをお乗せしました。

目的地は○○ホテルとのこと。

私はいつものように、

「ご指定の道は、ございますでしょうか?」

とお聞きしました。

だいたいのお客様は、

「○○通りから」とか、
「お任せします」と言われるのですが、

そのお客様は、

「ステキな道でお願いします♪」

と冗談まじりに言われました。

冗談まじりだったので、

そのままスルーすることも出来たのですが、

私のイタズラ心に火が付きました。

お客様に、

「少しだけ寄り道しても良いですか?」

と了解をもらい、車を発進させました>>>

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景がキレイな、
琵琶湖沿いのデートコースを通り、

湖岸の散歩道を、
感動エピソードとともに
案内すると、

途中から車内の空気は一変し、
お客様も当初のイタズラ顔から
期待の表情に変わっていました。

その後も
客船ミシガン、噴水などについて、
お話ししながら、ゆっくりと
目的地のホテルへと進めました。

○○ホテルに到着し、降車される時、

「ステキな道で送ってくれてありがとう。

 運転手さんの気持も伝わってきたので、
 さらにステキでした」

と言われました。

ほんの5~10分ほどの間でしたが、
お客様と気持が通じ合ったことに、
自分も感動しました。

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