これは、愛犬を看取る家族に立ち会った、
ある獣医さんが語ったお話です。
ある時、私は、ベルカーという名の、
10歳のアイリッシュ・ウルフバンドを診察した。
飼い主のロン、リサ夫婦とその小さな子供シェーンは、
ベルカーをとても愛していて、
どうか奇跡が起こって欲しいと願っていた。
しかし、ベルカーは末期のガンに侵されており、
もう打つ手はなかった。
私は、ベルカーを苦しみから解放するために、
彼ら家族に安楽死をすすめることしかできなかった。
すると、ロンとリサは、
「シェーンも安楽死に立ち会わせたい」と言ってきた。
その体験から、なにか学べることがあるかもしれないと考えたからだ。
翌日、私はベルカーの安楽死に、彼の家族とともに立ち会った。
シェーンはとても落ち着いていて、
最後まで、ベルカーを優しくなで続けていた。
数分後、ベルカーは、静かに息を引き取った。
シェーンは、その死を穏やかに受け入れているように見えた。
ベルカーの死後、私たちは少し話をした。
そこで話題に上がったのが、
「なぜ動物は、人間よりも寿命が短いのだろう?」
という悲しい事実に対する疑問だった。
その時、シェーンが突然言ったのだ。
「僕、その理由を知ってるよ」
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私たちは驚いて、シェーンを見つめていた。
次に彼が説明した「その理由」…
私は、あれほど心が慰められる言葉を聞いたことがない。
シェーンは、こう言ったのだ。
「人は生まれてきてから、誰かを愛することや、
幸せに生きる方法を覚えるでしょ?
でも、犬はその方法を初めから知ってるんだよ。
だから、長く生きる必要がないんだよ」
両親は、その体験から学べることが何かあるかもしれないと
シェーンも安楽死に立ち会わせた。
しかし、学んだのは、実は我々大人の側であることを、
私たちは想像もしていなかった。
参考サイト:
http://megane-t.com/?p=5369