これは、2005年12月23日、
クリスマスイヴの前日から始まった、
アメリカであった実話です。
この日、歌や踊りが大好きな
10歳の少女、コルビン・カーティンが、
医者からガンと診断されました。
ガンの治療をしている間でも、
彼女は笑顔を絶やすことなく、
日々明るく生活していたそうです。
しかし、運命は残酷なものです。
ガンと懸命に闘い続け
約3年が経過した2009年6月には、
彼女の身体はボロボロになり、
いつ最期の瞬間を迎えてもおかしくない、
という状況になりました。
「彼女のために何かしてあげたい」
彼女を取り巻くあらゆる人が、
彼女を想い、心を痛めていました。
そんな時に、
彼女がディズニーにまつわる
あるお願いをしたのです。
彼女の最期のお願いとは、
当時公開中だった映画の
「カールじいさんの空飛ぶ家」
を観ることでした。
ですが、病気が進行していることで、
彼女はもう映画館へ
足を運ぶことがままなりません。
そこで、ディズニー・アニメ制作会社の
ピクサーに連絡をとり、事情を説明しました。
すると、
『ディズニーの奇跡』が起きたのです>>>
※ピクサーとは、ウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社でCGアニメを得意とする会社のことです。
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話を聞いたピクサーのスタッフは、
彼女の願いを叶えるために、
彼女の家を訪れたのです。
そして、
通常では観ることが出来ないはずの
「カールじいさんの空飛ぶ家」
の上映会が行われ、
彼女が心から望んだ『最期のお願い』
が叶ったのです。
もちろん、彼女がとても喜んだのは
言うまでもありません。
願いが叶い、
思い残すことが無くなったかのように、
わずか7時間後に、幼い10歳の彼女は、
静かに息を引き取ったそうです。
たった1日でも日程が遅れていたならば、
彼女が望んだ最期の願いは、
叶うことはなかったでしょう。
彼女の両親や関係者、
それにピクサーのスタッフの想いが
ひとつの奇跡を起こしたのです。
生を与えられてから、死を迎えるまでも
私たちに奇跡の魔法をかけてくれるディズニー。
今日もまたどこかで誰かにハピネスを届けていることでしょう。