【モハメド・アリ】キンシャサの奇跡

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ハメド・アリはベトナム戦争への徴兵を
拒否したことからヘビー級王座を剥奪され、
3年7か月間ブランクを余儀なくされていました。
ピークを過ぎた元チャンピオン・32歳でした。

対する当時のヘビー級チャンピオン、ジョージ・フォアマン。
40戦全勝37KOと歴代のヘビー級王者で最高のKO率を誇る
上り坂バリバリの全盛期、25歳でした。

74年10月30日、ザイール(現コンゴ)のキンシャサで
アリは王者フォアマンに挑みました。

往年のスピードの衰えたアリは、ロープを背負い、
亀のようなガードで強打を耐え抜きました。

王者のスタミナを喪失させて8回逆転KO勝利を収めた
この試合が「キンシャサの奇跡」と呼ばれ「伝説」となっています。

誰もがフォアマンの勝利を予想し、
アリがどこまでもつか、そこが事前予想の多くでした。

ガードの上からでも倒れるといわれたフォアマンの豪打を
無数に浴びてもなお勝機を探る、
不撓(ふとう)不屈の肉体と精神がモハメド・アリに
「奇跡」をもたらしました。

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