「火垂るの墓」などの作品で知られる
直木賞作家の野坂昭如さんが9日午後9時過ぎにお亡くなりになりました。
85歳。
この人の小説はよく読みました。
何という独特の文体だろうか。
最初の頃、文法を無視したかのような型破りの表現に唖然としました。
文章に盛られている毒気にあてられ、
次々に野坂作品を読みあさったことがありました。
これはとても真似できる表現ではない、と思っているうち、
いつしか、自分の文章の脈絡の無さが、
野坂さんの影響によるものだ、と感じたことがあります。
あらゆる方面で破天荒な活躍と話題を残した野坂さん。
自分を弱者の立場に置き、高名な政治家に対して、
どもりつつも、一歩もひるまぬ反骨の精神を見せた野坂さん。
そばにいたら火傷しそうな人だったけど、
遠くから尊敬してました。
どうぞ安らかに。
速報ご案内。野坂さんが大活躍の頃の「雄姿?」とともに>>>
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