【神様への手紙 「お母さん字を教えて」 】  ~娘が字を教えてとせがむ。そのわけは~

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歳になる娘が字を教えてほしいと言ってきた。

わたしは、またどうせすぐ飽きるだろうと思いつつも、
毎晩、少しずつ字を教えていた。

いつもの飽きっぽさがなかなか出てこない。

毎日、娘はわたしの袖をひき、字を教えてとせがむようになった。

そして、何だか次第に娘が明るい子になっていくような気がしていた。

ある日のこと。

娘の通っている保育園の先生から電話があった。

「○○ちゃんから頼みごとをされたんですよ(笑)
 神様に手紙を届けてほしいって言われたんです」

娘は、保育園の先生に小さな封筒に入った手紙を託していたのだ。

受話器の向こう側の先生と話し合い、
その封筒を開封することにした。

先生に読んでもらった娘の手紙の文面に、

わたしは、ハッと胸を突かれる思いになった>>>

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育園の先生に娘の手紙を読んでもらった。

「いいこにするので、ぱぱをかえしてください。おねがいします」
と書いてあったそうだ。

ダンナは去年、交通事故で他界した。

娘が字を覚えたかったのは、神様に手紙を書くためだったのだ…。

受話器を持ったまま、
わたしも先生も声を出して泣いてしまった。

「もう少ししたら、パパ戻ってくるんだよ~」

最近、娘が明るい声を出す意味がこれでやっとつながった。

娘の心と、今は写真でしか会えないダンナを思い、涙が止まらない。

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